チームワークが鍵:レスキューチーム編成と訓練
スリランカでのスイフトウォーターレスキュー講習も、いよいよレスキューチームを編成しての本格的なチーム訓練に入りました。編成された4つのチームは、スリランカを代表する組織と企業から構成されています。
チーム構成
1. 陸軍
2. 海軍
3. 空軍
4. LIONチーム
LIONチームとは?
スリランカを代表するビールメーカー「ライオン・ブリュワリー」のチーム。スリランカ国旗にも描かれているライオンは、スリランカ人のアイデンティティそのものを象徴しています。ライオン・ブリュワリーは、民間企業として唯一参加しており、訓練費用は全て会社が負担。スリランカの安全を守るため、人材育成に力を入れている企業です。
本日の訓練内容
本日はチームワークが試される2つの課題に挑戦しました。
1. 転覆セルフレスキュー
ラフトボートが転覆した際に、迅速にリカバリーを行う技術を習得する訓練です。
・役割分担:パドルを確保する隊員、ボートを返す隊員、ボートに乗り込む隊員
・チームワーク要素:声掛け、実施のタイミング、役割分担の調整
各チームが協力し、的確な連携でミッションクリアしました。
2. ジップライン(クロスセットアップ)
テンションライン(張り込み線)を川に張り、救出や対岸移動、さらには救助失敗時のバックアップとして活用する技術です。
・使用する道具:プーリー、カラビナ、ロープ
・チームワーク要素:活動場所が分散する中での役割分担とコミュニケーション
軍隊や企業で日常的にコミュニケーションを重ねている各チームは、互いの意見を出し合いながら見事にミッションを達成しました。
個人からチームへ、1+1が無限の可能性に
個々の技術からチームレスキューへと移行することで、1+1が2ではなく、仲間との協力によって大きな成果を生み出しました。立場や職種を超え、同じ目標に向かって成長する仲間たちの姿は、頼もしく、訓練の意義を改めて実感させてくれるものです。
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