消防ロープレスキューの新たな1ページ

GRIMP JAPANの新たな挑戦:香川県消防職員救助科での教育
令和4年10月18日・19日の2日間、香川県消防職員専科教育救助科第23期のロープレスキュー教育をGRIMP JAPANが担当しました。この試みは、消防士が消防士に知識と経験を共有するという、消防ロープレスキュー教育の理想的な流れを初めて公的機関の教育現場で実現したものです。

教育カリキュラム
初日:座学(3時間)
・ロープレスキューの歴史から現状を分析
・今後の成長と成熟に必要な考え方
・関係法令改正に基づく方向性の検討

二日目:実技訓練
・個人PPE(保護具)の説明と着装
・アンカー作成、ロープアクセス、倍力設定
・担架作成・取扱い、チームレスキュー

二日間を通じて、個々のスキルを体得しながら、最終的には現場をイメージしたチームレスキューで人命救助を行えることを目標に設定しました。

成果と学生たちの成長
最終日の想定訓練では、学生4チームすべてが出動指令後約20分で要救助者を安全に救出。単に速さだけではなく、学生一人ひとりがロープレスキューの技術や役割を理解し、的確な判断を行い、安全に救助を実施する姿が見られました。
救助完了後の自信に満ちた態度や呼称、メリハリのある動きは、教育の成果を強く感じさせるものでした。

次世代へ繋がる取り組み
二日間という限られた時間ではありましたが、学生たちの成長に触れ、私たち指導者も多くの気づきを得ました。同時に、次回以降の課題も明確になりました。この取り組みが、GRIMP JAPANの「赤い風船🎈」となり、日本全国のロープレスキューファミリーへと広がることを心より願っています。

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事